株式会社 A&Mコンサルト

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【これからの時代のキャリア形成】 ~下川 哲平~

2022年03月01日

はじめまして。

 

2021年12月に専門コンサルタントとして入社した下川哲平と申します。

 

 

今月のブログは、私の「自己紹介」、そして「これからの時代のキャリア形成」についてのお話をさせていただきたいと思います。

 

 

1.自己紹介

 

 

私は、工業大学の機械工学科を卒業してから丸20年、照明器具メーカーに勤務をしておりました。

 

前半の約10年は、主に照明用の反射板やレンズといった光学モジュールの設計開発を行いました。

 

さらにチームの開発技術を高度化させるために、光学解析システムの刷新や、熱流体解析システムの導入などの設計改革を推進しました。

 

後半の10年は、設計プロセス改革のための組織を立ち上げ、より価値のある商品開発の実現を目指しました。

 

また、設計プロセスにおける最も重要な要素は人であるという観点から、システムデザイン・マネジメントという

 

考え方を使った商品開発部向けの価値創造研修を社内で展開をしました。

 

そして、2021年に同社を退職し、御縁あってA&Mコンサルトに入社し、パラレルワークをスタートしました。

 

A&Mコンサルトでは設計プロセスのコンサルタントを、NTT西日本ではオープンイノベーション施設の企画運営に携わっています。

 

 

ここで、「あれ?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。少し特殊なキャリアパスですね。

 

機械系技術者→設計プロセスコンサルタントへのキャリアパスはともかく、

 

なぜ、所謂大企業であるNTT西日本でオープンイノベーション施設の企画を行うことになったのか?

 

私自身の転職を例に、これからの時代のキャリア形成について、考えてみます。

 

 

2.これからの時代のキャリア形成

 

 

実は私、本職とは別に、2つの任意団体の運営に関わっています。

 

・「しゅんぺいた博士と学ぶイノベーション研究会」の運営

 

・「関西設計管理研究会」の副会長

 

 

前者は、関西学院大学のビジネススクールの傘下にあり、日本のイノベーション論で著名な玉田俊平太教授が顧問をされている学びの会です。

 

後者は、大小様々なものづくり関連企業が交流する創設60年の勉強会です。

 

 

この2団体の運営(それ以外にもいくつか活動をしていますが)の経験が目に止まり、私が転職をするタイミングと、

 

ちょうどNTT西日本がオープンイノベーション施設を立ち上げるタイミングがたまたま重なり、ご縁があったというのが入社の経緯です。

 

 

これらの活動は、誰から指示された仕事でもなく、いわば自らの志(志事)で取り組んだ、いわゆる「LIFEWORK(ライフワーク)」です。

 

かたや、本職での仕事を飯の種という意味で「RICEWORK(ライスワーク)」と呼ぶならば、LIFEWORKがRICEWORKに転換されたと言えるでしょう。

 

 

 

著書ニュータイプの時代を書かれた山口周さんは、「“オッサンの経験知”が通用しない時代が到来」とし、

 

「いろいろな仕事をして、つながりや経験、スキルを身につけるべき」「何より大事なのは、失敗を経験すること」

 

「失敗を恐れずに試せば試すほど、スキルや人脈が自分の中に貯まる」「そうやって人とつながっていくことがとても大事」と言われています。

 

 

早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授は、「ずっと同じ環境や同じ人といると既存の知の掛け合わせしか生まれない。

 

そういう場ではイノベーションは生まれず、新たな視野も生まれない。

 

そのため、なるべく広い知、新しい知と出会う「知の探索」が必要だ」と言われています。

 

 

人生100年働く時代とするならば、これまでの65歳定年の終身雇用は事実上意味を成しませんのでリスクヘッジの意味でも

 

複数の働き方ができるようにすべきです。

 

また企業にとっても、不確実性の高い経営環境において、社員が新しいモノ・コトを生み出し続けることは経営の生命線ではないでしょうか。

 

そのために、働く人も働いてもらう人(企業)も、パラレルに働くというキャリア形成の考え方を、人生に、

 

経営にうまく取り入れることがとても大切だと思います。

 

 

さて、私のこれからの仕事ですが、自身の天職はものづくりに関わることだと思っています。

 

様々な職業の中でも、コンサルタントという職業が素晴らしいところは、社会の変化や伴走する企業様の成長に合わせて、

 

自らが常に学びと価値観を刷新し続けるところです。

 

そして人の成長という普遍的なテーマに向き合い続ける職業だからです。

 

一方でオープンイノベーションは、これからのものづくりにとって極めて重要なアプローチと言えるでしょう。

 

ものづくり×イノベーションという掛け合わせを活かしながら、お客様と社会のお役に立てるよう努力してまいりたいと思います。

 

 

参考
ログミー これからの時代における「個と企業の関係性」(https://logmi.jp/business/articles/322545)
「正解がない時代に求められるイノベーション思考と創造的な働き方(https://with.teamspirit.com/blog/113/)