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「感度の高い人材」 ~代表取締役会長 中山 幹男~

2025年05月19日

今回のブログは「感度の高い人材」について、解説をしたいと思います。

 

 

どんな組織でも、仕事ができ、組織から必要とされる優秀な人材がいます。

 

 

こういう人材を私は「感度の高い人材」と考えていますが、この感度の高い人材の定義はとして・・・

 

 

  • 強い想いがある

 

  • 問題の顕在化力が高い

 

  • 周囲を巻き込む共感力が高い

 

 

上記、三つの要素の掛け算の人材定義です。

 

 

どんな仕事をしても、その仕事に強い想いが必要ですし、また、常に仕事に対して真の問題を見つけ出す能力がないと改善が進みません。

 

 

そして、一人でできることは限られているので周りを巻き込む力が必要になります。

 

 

この三つの要素を備えている人材が「感度の高い人財」と考えています。

 

 

この中で、特に重要なのが問題の顕在力ですが、

 

「問題」とは「あるべき姿」と「現状」の「GAP」であり、「あるべき姿」を高いレベルでえがける人材は現状を高いレベルの「あるべき姿」に変革する事ができます。

 

 

「あるべき姿」の設定方法でベンチマーク手法がよく活用されますが、この方法は他社、他製品、他サービスをみて、

 

その違いから「あるべき姿」を設定し、現状を変革していく手法です。

 

自動車メーカの開発部隊ではテアダウン手法として広く活用されています。

 

他社の新車が出ると、ボルトの1本まで分解し、自社製品と比較検証して、改善を進めます。

 

 

最近、コンサルティングの仕事をしていると皆さんのこの「あるべき姿」を描く能力が下がっているのではないかと非常に感じます。

 

その要因は、社内のみを見ていて、「あるべき姿」を描く為に参考になる外部の他社、他工場他製品、他サービスを見る事ができていないからではないかと思います。

 

 

トヨタの有名なジャストインタイム生産方式も当時の大野耐一氏がアメリカを視察したときにスーパーマーケットの仕組から発想したといわれています。

 

社内だけではなく、積極的に外部を見ることにより、高い「あるべき姿」を描く能力を身に付けていきたいものです。